オンライン事業×商品戦略の企画・推進
【ゲスト】 株式会社Centurio 代表取締役社長 立花雄樹(たちばな ゆうき)
【インタビュアー】 株式会社ビースタイル 代表取締役会長 三原邦彦
【ライター】 スマートキャリアエグゼクティブ専任 田口一代
カーセンサーでお馴染みのリクルートマーケティングパートナーズ社にて、
本年3月まで執行役員として活躍されていた立花さん。
業界最大手の成長企業で、実績を残し30代にして執行役員として
市場を牽引してきた同氏に弊社三原がインタビューをさせて頂きました。
オンライン事業での競合・市場調査、そこからの商品戦略の企画・推進を得意とする
立花さんのリクルートでのキャリアや、今後目指すことなどをお話頂きました。
リクルートでのキャリア
三原
大学を卒業してリクルート社に入社したんですか?
立花
はい。最初の配属は、病院が広告主の医療系WEBメディアを扱う医療ユニットでした。
三原
医療ユニットというのがあったんですね!
立花 当時は、若手の営業が色々な商品を営業をしながら顧客ニーズをヒアリングするような事をやっていました。
三原
そうなんですね。
その後、自動車事業部に?営業として?
立花
はい。カーセンサーに異動になり、主に企画の方にいきまして、商品企画や営業推進みたいなことをしていました。
三原
商品開発っていうと、オプションを開発していくセクション?
立花
そうですね、オプション商品を作ることと、営業マンが売りに行く前に、そもそも売れる商品なのかを市場に当てながら確認して、プロダクトに反映させて、決裁をとっていくということをやっていました。
まだプロダクトが小さかったので色々動きやすかったです。
三原
なるほどね。でも一応、課として独立しているとすると、その課でのミッションは何だったんですか?
立花
初めはですね、商品企画をしようっていうことでスタートするんですけど、思うように業績が伸びないと、しっかり競合との違いや負けているところを見て、徹底的に改善して攻めまくる、事業戦略・商品戦略っていうか、どこで戦ってどこで勝つかっていうことを、商品と営業に落とし込んで、予算取って…と多岐に渡ってやっていました。
三原
それいいですね~。
立花
毎週経営会議を何本も入れて、どんどんアイディアを出してジャッジして改善していくということをずっとやっていました。
三原
めちゃめちゃ企画力を鍛えられそう。
立花
そうですね。(笑)
その後、リクルートが分社化し、 株式会社リクルートマーケティングパートナーズへの異動になります。
そのタイミングで事業本部制から機能本部制しようということになり、自動車領域と合わせて、高校生向けの進学領域の事業とゼクシィなど担当することになりました。
三原
へぇ~そうなんだ!
でも進学とかって商品特性としては全然違くないですか?
立花
まぁ違いますね。
三原
なるほどなるほど。
でも、ここでも変わらずプロダクトマネージメントとして、企画どんどん出して!みたいな同じような仕事のサイクルで進めていたんですか?
立花
そうですね。
ただ、どの事業もちょっと元気がないタイミングだったので、競合を見たり、お客様を見て商品価値を上げまくる動き方をしていました。
三原
分かりやすいですね!(笑)
もうそこに関してはプロですよね。
立花
いえいえ~(笑)
頭の良いメンバーも多いし、マーケットに長い人も多い中で、元気がない組織ってメンバーも元気がなくなってしまうし、企画も上げてもどうせ通らないと思って企画もあがらなくなってしまうんですよね。
ちょっと先輩も怖かったので…(笑)
だから僕自身が最初に企画を上げて、上にボコボコにされながらも企画を通して、その姿を見たメンバーが少しずつやる気になっていく。そんなことをやっていました。
考え抜いて自信を持ち、諦めない
三原
なるほどね。元々得意なんですか?競合を見たり、自社の弱いところを徹底的に原因分析をした中で、whyを考えて企画を考えるのは得意?
立花
全然得意じゃないですね!(笑)
でも新人の頃から、マーケットを見て、競合との比較の中で自社や商品がどう見られているを徹底的に考えるという戦い方を教えて頂いたのが強いんだと思います。
三原
なるほどねえ、すごい、面白い。
ちなみにその後、リクルートマーケティングパートナーズ社の執行役員になられて、レイヤーが上がった一番の成果であったりとか、評価された部分ってどういう風に自覚されてますか?
立花
そうですね、みんなでやり遂げたものですが、カーセンサーの売り上げを倍ぐらいに出来たのは評価が大きかったと思います。
三原
その中で、一番ご自身の影響があった部分はどこだと思いますか?
立花
リーダーシップだと思います。
組織の元気がなくて自信がない時に、少しずつの成果を見せていくとか、色々判断材料を出しても尚、上の判断に時間がかかる時に絶対こっちです!と企画を強く押し通す想いの熱さだったり、1年目だろうが5年目だろうが
みんなプロなので、自信をもって経営陣に意見を通すという姿だと思います。
三原
なるほどね。ちなみに、企画通すコツってなんですか?是非聞きたい!
田口
僕も聞きたいです!!(三原にいつもボコボコにされている...)
立花
案件について考える時間は役職者よりもメンバーの方が圧倒的にあるはずなので、考え抜いて企画を出すことが1つ。
三原
確かに。
立花
もう1つは考え抜いていることに対して引かないことです。
結局諦めずに出せば、まぁ少しシビアですけど付き合ってはくれはずなので、分かりやすさとかよりは、自信になるまで考え切って出すというプロの仕事に対して、経営者と対等に話すということですね。
少し気合いのスタンス論みたいな感じですけど…。
三原
どんな人でも光れる社会を創りたい
三原
そんな中で、今回センチュリオ社を立ち上げて、リクルートから離れた理由は?
立花
正直、リクルートをやめるつもりはなかったです。本当に良い会社ですし、起業したいとか思うタイプでもなかったですし。
これから自分がどうありたいのか?を考えるきっかけが偶然重なったんです。
三原 ほう・・。
立花
元々リクルートでも優秀なメンバーのやる気を出したり、育てたりする事もすごく遣り甲斐に感じていたんですけど、その時期に親父に「大企業の偉そうな若者になってるんじゃない?弱い人を助けているか?」と聞かれて、はっとしたというか。
元々僕自身も学生時代や社会人の苦しい時に色々な人達に助けれて人生歩んできたので、そういう自分でありたいと思ったんですよね。
もちろん今の会社の仲間と出会ったというのもありますけど。
三原
なるほど。それで今の事業を。
立花
はい。センチュリオの事業は、顧客のビジネス課題を解決して、そこで得た収益やリソースを使って児童養護施設などの子供たちの未来を支援するという事業です。
僕個人として仕事におけるビジョンとしては、センチュリオンっていうのが百人将(百人隊)の昔のローマ軍の名前なんですけど、現場に出ていくリーダーを育てたいという想いが一つ。
もう一つは、いろいろ家庭環境とか経済環境含め苦労していても頑張っている子、例えば児童養護施設出身の子が政治家になるとか、
ビジネスリーダーになるとか、もちろんビジネスだけでなくても良いと思うんですが、そういうことを支援するおっさんでありたいんですよね。
エゴだしおせっかいかもしれないけど、余裕を持っておっさんが面倒みているのがかっこういいというか・・。
三原
なるほどね。色々な人たち、様々な境遇の人たちでも光れる社会を作りたいと、そんな感じですよね。
立花
そうですね。そうやって自分自身も大人になってきた気がするので。
三原
なるほどね。ちなみにそれは、ライフワークとしてやっていきたいの?ビジネスとして?
立花
ビジネスとして敷いていこうと思っています。奇麗な志はベースとしてはすごく大切なんですけど、力があって、そこに愛があるから意味があるのかなと思っています。
支援している人達に対してもお金の稼ぎ方をどんどん教えていますし。
三原
なるほどね~。確かにそうだよね。
支援先とは一緒に本気で悩みたい
三原
実際、色々なお客様のお手伝いしながら、ご自身の事業もやられていると思うのですが、お客様の課題解決と言う点ではどこが一番得意なんですか?
立花
今もう7社くらいやらせて頂いているのですが、ちょっと整理してほしいという相談よりは、商品企画だったり、営業だったり、マーケティングだったり、一緒に本気で悩む案件が多いですね。
ですので、アドバイザーとして入ることもありますが、手足動かすことも全然あります!
特にその中でも、やはりオンライン系の事業で競合見ながら商品開発や商品戦略の企画・推進をしていくというのは得意ですね。
三原
立花
そうですね。ただ、例えば化学メーカーとかよりは、ネットとか消費者としてリアルに利用できたりとか、そういうイメージがある方が入りやすいですね。
三原
立花
その領域は色々お手伝いできると思います。
三原
引き続き、よろしくお願い致します!
略歴
株式会社リクルート新卒入社
・営業担当
同 リクルート自動車事業
・営業、商品企画、事業開発を担当
同 自動車事業本部
・商品企画/事業開発を担当
・ゼネラルマネージャー
株式会社リクルートマーケティングパートナーズ
・ネットビジネス本部プロダクトマネジメント部長
・進学/自動車領域シニアマネージャー
同 執行役員(IT-EXECUTIVE/2015年~2017年)
・プロダクトマネジメント:進学/自動車/結婚の商品企画・事業開発
・プロダクトディベロップメント:進学/自動車/結婚のシステムの運用
・社団法人日本自動車購入協会 / 理事・倫理審査委員長
同 執行役員(2018年~)
・自動車領域の統括部長
・総合企画営業部長
・事業企画部部長
※上記3役職を兼務
株式会社Centurio 設立
【主な実績】
・自動車領域での事業V字回復におけるプロダクト改編
・新規事業、新規商品の企画多数
・事業開発/システム開発における10人月~500人月規模のPMO
立花さんと一緒にお仕事されたいといったご要望や、
他にもこんなスキルのある人材に困っているというご相談があれば、
まずはお気軽に以下のフォームよりお問い合わせください。
0コメント